2015/10/28

御社殿竣工と遷座祭の様子


日本財団様はじめ皆様のお力添えを頂きながら御社殿の竣工を迎えることができました。
少しずつですがその様子をご紹介していきます。



拝殿は旧社殿と同様に開閉出来る様に建築致しました。



9月19日19時より遷座祭を行いました。



遷御の儀にて社務所より御社殿へ御神体がお遷りされました



満天の星空の中約200人の参列者
の見守る中数百年に1度のお祭りは厳粛の中終えることが出来ました。



雅楽が奉奏される中、神職、各地区神社総代長ら約40人で御奉仕致しました。



御社殿完成を祝う「荒神舞」が奉納されました。

2015/08/27

御社殿工事進捗状況

遷座祭、竣工奉祝祭まであと20日余りとなり職人さん達は早朝から作業に励んでくれております。


本殿カメバラが完成
拝殿はこれから回廊の工事に入ります

2015/08/03

葉山神社竣工奉祝祭のご案内





再建工事も現在は屋根の銅板葺きもはじまり、いよいよ竣工を迎える事となり先日の役員会にて正式に日時や内容が決定致しました。
葉山神社御社殿竣工奉祝祭

東日本大震災大津波により全壊致しました御社殿及び社務所の新築工事も日本財団様をはじめ全国の皆様からのご奉賛、お力添えにより再建工事が進み、このたび竣工奉祝祭を迎える事となりました。数百年に一度の大きなおまつりとなります、皆様には是非とも雄勝へ訪れご参拝いただきご威光高まる葉山神社の大神様のお力を授かります様ご案内申し上げます。


920日から27日までの午前10時~午後4時まで皆様には御社殿において神職によるお祓いをうけ随時正式参拝ができます。


919日(土)遷座祭

1900分~本殿遷座仮殿祭(社務所)

      遷御(行列御社殿へ参進)

本殿遷座本殿祭(御社殿)

2000分 神楽奉納(荒神舞)

2000分 終了


920日(日)竣工奉告祭

10時    竣工奉告祭斎行

   神楽12番奉納

1100分~初矢

1130分~四天

1200分~魔王退治

1230分~蛭児

1310分~鬼門

1350分~岩戸開

1440分~日本武尊(産屋)

1530分~能舞奉納

1600分~空所

1625分~順唄

1645分~所望分

1720分~二之矢

1755分~醜女退治

1825分~獅子振り

1845分~プロジェクションマッピング

19時終了


926日(土)秋季例祭

800分本宮石神社登山(葉山神社出発)登山参拝是非ご参加ください

900分石神社秋季例祭(山頂磐座にて祈祷)

1000分葉山神社秋季例祭

     

1030分~道祖

1100分~魔王退治

1130分~両天

1200分~五矢

1230分~笹結

1310分~太鼓演奏奉納

1325分~橋引

1400分~太鼓演奏奉納

1415分~鉤弓

1525分~産屋

1610分~終了


927日(日)奉祝祭

1030分~御社殿竣工記念植樹祭

1130分~初矢

1200分~三天

1230分~白露

1300分~叢雲

1340分~獅子舞奉納

1410分~宇賀玉

1450分~邦楽奉納

1520分~日本武尊

1600分~終了


神賑行事奉納団体

神楽奉納 雄勝法印神楽保存会

獅子振り奉納 大浜地区青年部八日会

獅子舞奉納  女川港大漁獅子舞まむし

太鼓演奏奉納 伊達の黒船太鼓保存会

能舞奉納 舞  河村博重(観世流能楽師・京都造形芸術大学客員教授)

音霊 鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授)

邦楽奉納 歌手 えひめ憲一

植樹奉納 NPO法人 日本樹木育成研究会

プロジェクションマッピング奉納 雄勝復興支援の皆様


奉納演目の開始時間は目安です。

920日、26日、27日は屋台等が出店します。
天候等により内容の変更や中止の場合がございます。

2015/08/02

御社殿工事進捗状況



                本殿屋根の部分の工事


                拝殿から本殿内部、奥には無事に移された内神殿は
                約250年前に作られた物で大津波により浸水しましたが
                大した損傷が無い為これからも御神体をお守りしていた
                だく為新しい本殿へ移しました。
                

2015/06/17

御社殿新築工事進捗状況



御社殿建築工事も進み新しい本殿へ津波で流失を免れた内殿を移し終えました。
写真は5月初旬に見ごろを迎えた梨の木樹高約15メートルあり白い花を八重桜のように咲かせます。
当社交通安全ステッカーお守りにも事故なしの願いが込められ描かれております。
秋には小さいですが実もなります。




本殿屋根




現在は拝殿入口の向拝の建築が進んでおります。
7月からは屋根に銅版を葺く作業がはじまります。

2015/04/04

御社殿上棟記念奉祝祭がおこなわれました。


最高の天候に恵まれ上棟祭神事、上棟行事、雄勝法印神楽の奉納やホタテの浜焼き等の出店など、皆様のご協力をいただき本格的に盛大に再建工事の節目であるお祭りを行うことが出来ました。


再建のご支援を下さった日本財団笹川会長様をはじめ御来賓の皆様、仙台市大崎八幡宮様のバスツアー参加者や全国よりたくさんの方々に御参集いただき無事に全日程を終えることが出来ました。ありがとうございました。

2015/03/11

御社殿上棟記念奉祝祭のご案内




 
葉山神社上棟記念奉祝祭

概 要

  東日本大震災大津波により御社殿の全壊、社務所の流失等の壊滅的被害のあった葉山神社は神社役員をはじめ氏子一同一丸となり再建計画を立て、平成25年4月に日本財団より再建支援の決定をいただきました。平成25年6月19日に工事着工の起工式を行い、元の境内地より約10メートル高い隣接地を造成し、平成26年12月には社務所の大部分の建築工事を終え、平成27年2月より本格的に御社殿の建築工事がはじまりました。そして此の度328日(土)に葉山神社上棟記念奉祝祭を迎える事となりました。皆様のご協力により当日は神事、上棟行事の他、国指定重要無形民俗文化財雄勝法印神楽の奉納、海産物等のお振舞、雄勝石の奉納行事、盛大におまつりがおこなわれます。
是非ご来訪くださり、上棟行事にご参加いただくと共に伝統的建築様式の進行や神楽の鑑賞をお楽しみいただければ幸いです。

スケジュール               

日程 3月28日(土)13時から16

場所 石巻市雄勝町62 葉山神社境内

13時30分神楽奉納 「五 矢」

14時00分上棟祭神事              

14時30分神楽奉納 「魔王退治」

15時00分 上棟行事開始

    曳綱の儀    棟木を棟に引き上げる儀式

    槌打ちの儀   棟木を棟に打ち固める儀式

    撒餅・撒銭の儀 餅や銭を散じ禍わいを祓う儀式(1000個撒きます)

15時30分 神楽奉納1番「日本武尊」

16時閉式

〇大浜地区青年部、三陸うまいもの屋洸洋のご協力にて

ホタテ焼き、豚汁

〇ミニたい焼き(夢小鯛)

体験コーナー13時より

〇雄勝硯協同組合のご協力により雄勝石(小石)に願い事を書き
(誰でも簡単に文字が彫れる機会10台用意)、
本殿周りの玉砂利となるよう1500円にて奉納出来ます。

主  催 葉山神社 葉山神社奉賛会    
                           お問い合わせ 葉山神社社務所  0225-58-3355

共  催 大浜地区会

特別協力 日本財団           

後  援 大崎八幡宮     雄勝硯生産販売協同組合     
      雄勝店こ屋共栄会 石巻市雄勝地区復興応援隊

協  力 大浜地区青年部 南三陸うまいもの屋洸洋  ミニたいやき夢小鯛

天候により内容の変更がございます。荒天の場合等は中止になります。
 


2015/02/23

大崎八幡宮様よりご支援

仙台市の大崎八幡宮様の初詣、どんと祭の正月行事へ、雄勝店こ屋街にてお食事や海産物を販売しております「三陸うまいものや洸洋」さんが復興支援ブースに参加し、大崎八幡宮小野目宮司様、洸洋店主上山様のご厚意により葉山神社再建事業ご奉賛募金箱を設置していただきました。



御参拝の多くの方々よりご奉賛をいただき、洸洋様より募金箱を渡された時は皆様からの温かいお気持ちにありがたくうれしく、少しでも被災地より明るい話題を皆様に届けれるよう頑張ろうと身が引き締まりました。本当にありがとうございました。

大崎八幡宮様には震災直後から氏子の皆様への物資のご支援をはじめ、各浜おまつりへのご支援や葉山神社再建への様々なご支援を継続していただき、私の経験不足を小野目宮司様はじめ職員の皆様に助けられ、再建事業を進めて来れました。

日本財団様からご支援の決定をいただいてから、この2年ようやく御社殿の建築工事がはじまり、その様子を見ていると、震災から1年半は被災した御社殿の解体をはじめ、震災の跡かたずけばかりで先が見えず気が滅入る日々が続く中、何度も雄勝に足を運んでくれた小野目宮司様をはじめ全国からのボランティアの皆さんやたくさんの方々の励ましを思い出します。

御社殿の再建という大きな事業の先が見え最近ようやく「復興」に向け進んでいる事を感じているのかなと思います。これからも氏子の皆様と協力し、多くの方々と共に再建事業を進め少しでも早く「復興した」といえる日が来るよう頑張ります。

御社殿建築工事

日本財団様のご支援により御社殿の再建工事を進める事が出来き、これまで神社本庁様を通じ伊勢神宮様よりいただいた支援材のヒノキをはじめ仙台市大崎八幡宮様よりご支援いただいた青森ヒバをこれまで仙台市や会津若松市にて製材、加工しておりましたが、いよいよ本年2月より現地にて建築工事が始まりました。



搬入された御社殿御用材





入念に調整しながら柱を立て同時に壁材がおさめられておりました。



2015/02/19

平成27年春季例祭のご案内

雄勝町・女川町の奉務神社の春季例祭が執り行われます。

4月 3日(金) 女川町 野々浜鎮座  五十鈴神社例祭
4月 5日() 女川町 小屋取鎮座  五十鈴神社例祭
4月 6日(月) 雄勝町 船越鎮座   船魂神社例祭
4月25日(土) 雄勝町 明神鎮座   塩釜神社例祭
4月29日() 雄勝町  荒鎮座   熊野神社例祭
5月 3日() 女川町 大沢鎮座   八雲神社例祭
5月 3日() 女川町 浦宿鎮座   五十鈴神社例祭
5月 3日() 女川町 針浜鎮座   五十鈴人神社例祭
5月 3日(日) 女川町 鷲神鎮座   熊野神社例大祭 大神輿渡御 子供神輿渡御
5月 4日() 雄勝町 熊沢鎮座   五十鈴神社例大祭 雄勝法印神楽奉納
5月 6日() 雄勝町 桑浜羽坂鎮座 白銀神社例祭奉祝祭 大神輿渡御 雄勝法印神楽奉納
5月13日() 雄勝町 立浜鎮座   北野神社例祭
5月25日(月) 雄勝町 大浜鎮座   石峰山石神社・葉山神社例祭 石峰山登山参拝

予定の変更等もある場合がありますので、遠方からの御参拝の際は
社務所(0225‐58‐3355)までご確認ください。

2015/01/28

01 初矢(しょや)

古事記・日本書紀の国生み・国造りの神話を神楽に取り込んだものである
地球がまだ定まらず。混沌としていた時代の話、
天上の世界である「高天原」に一人の神が生まれました。
名を天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)といいました。
この神は地球の中心霊といわれ、この神の霊力で、
天地の気も万物の気も生まれるのである。

この神楽は天御中主尊が地球上に万物の
生まれる源(精気・元気)を創造されるという舞である。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)


2015/01/27

02 両天(りょうてん)

この神楽も国生み・国造りの神話から仕組んだ舞である。
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)
二柱の神がはじめて夫婦の道を確立されました。
山には木の神を配し育て、金を司る神、水を支配する神、
土を支配する神などを育みましたが、人々が生活し、
栄えるためには「火」を用いる事だと考えて火の神を生むことにしました。
伊邪那美命が身ごもり火の神を生みますと、
悲しくも母親の伊邪那美命を焼き殺してしまいました。

父、伊邪那岐命は嘆き怒り、生まれたばかりの火の神、
火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ;加具土命)を惨殺してしまいました。
ところが、伊邪那岐命の用いた剣の先から血がほとばしって凝り固まり、
磐裂神(イワサクノカミ)・根裂神(ネサクノカミ)という二柱の神が生まれました。
この神は岬や沢合いとかの村々、里々の境を守る神といわれています。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/25

04 四天(してん)

この舞も国生み国造りの神話である。
伊邪那岐命・伊邪那美命の二柱の神は日本の国を国を生み、
そして日本の国を治めるべき神々を生みました。

この神楽は、二柱の神が日本の自然を割り出して一年を360とし、
東西南北と春夏秋冬を定め、まず東方を春とし90日は
天合尊(あめあいのみこと)の主領、西を秋として90日は
天八百日尊(あめのやおひのみこと)の主領、
南方を夏として90日を天三下尊(あめのみしものみこと)主領、
北を冬としては90日は天八下尊(あめのやしものみこと)主領と定め、
この四神が協力して四季が安定し、日本の国が栄えていくという舞である。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/24

05 宇賀玉(うがたま)

伊勢の外宮、豊受大御神(とようけおおみかみ)・
保食神(うけもちのかみ)・稲荷神(いなりのかみ、いなりしん)の舞である。

素戔嗚尊(すさのおのみこと)が天照大神(あまてらすおおみかみ)の命を受けて
五穀の種をもらいに保食神のところにやってきました。
保食神は、天照大神の弟神である素戔嗚尊が訪ねて来たので大変に喜ばれ、
大歓待申し上げようと八尋殿という広い御殿の台所でせっせと
山海の珍しい料理を作っておりました。
素戔嗚尊はどんなご馳走が出てくるのかとそっと台所を覗いてみると、
保食神は一生懸命になって自分の口や尻から珍しい食物を
取り出して調理しておりましたが、
素戔嗚尊は「我に馳走するのに、口や尻から食物を取り出すとは穢いにもほどがある」と
怒り狂い保食神を斬って帰り、その様子を天照大神に報告しました。

天照大神は大変に嘆かれ、「保食神は総身が食べ物の化身なのに
お前はそれが見抜けぬのか?」と言い素戔嗚尊と暫く口をきかなくなりました。
そこで天照大神は保食神のところに別な使者を送ってみると、
斬られた保食神の全身から五穀がでておりました。
口から栗、目から麦、尻からは大豆という風に生えておりました。

その五穀を種として大八州国、即ち日本の全土に植え増やし、
今日に至るまで人々の生命をつなぐ五穀が出来たのであります。
この神楽は、国民が五穀の種を蒔いて一生懸命に育て、
食料を確保しようと努力していると、魔王が現れ、
五穀が稔る霊力を持っている「宇賀玉」という宝物を農民から取り上げてしまいました。五穀は実らず、不作つづきで国民が困っているところに、
保食神が農民に化けて現れ、酒を飲ませたりの術策を以って、
魔王から「宇賀玉」を取り戻し、荒魂(あらみたま・武力)を
持つ神の力を求めて魔王を追い払うという、実にユーモラスな楽しい神楽です。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/23

06 岩戸開き(いわどびらき)

本神楽の中で最も重要視されていて必ず舞うこととされている。
「岩戸開」を舞わないと、神輿の神社への還幸をしないほどである。
湯立の神事は、本神楽の「岩戸開」の故事「湯を立て、庭火を焚き」
から取り入れられ、雄勝町では神楽舞の根源と言われて来ているが、
この「岩戸開」の精神は人間の苦難を切り開く道を教えております。

弟の素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱行によって、
高天原の平和が破られたため、天照大神(あまてらすおおみかみ)は
ついに政を見放して天の岩屋に身を隠してしまいました。
そのため光が失われ暗黒の世となり魔王魔人が横行したため、
群神・万民大いに困り、何とかして元の明るい楽しい世にするべく相談しました。
思兼神(おもひかねのかみ)のように物事を深く遠く考えて、
また天児屋命(あめのこやねのみこと)のように自身をもって堂々と
人を説いて協力を求める。

そこには利害や駆け引きがあってはなりません素っ裸になって事に当たる、
天宇受賣命(あめのうずめのみこと)の姿であり、
そのようなみんなの協力が、天手力雄神(あめのたぢからおのみこと)の
強い力となるのです。
個人も、地区も、町も、一人一人がてんでんばらばらであってはなりません。
中心となる者を求めて結集し、共存共栄する社会を、
家庭を創造せよと言うことを教えてる神楽である。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/22

07 叢雲(むらくも)

この神話はあまりにも有名であり素戔嗚尊(すさのおのみこと)の
大蛇退治で知られている。

姉の天照大神(あまてらすおおみかみ)に反抗した罪で、
高天原を追放された素戔嗚尊は、出雲の国の須賀という
里に流れる簸の川の川上にきました。

そこには一軒の家があり中を覗いてみると白髪の老夫婦が
若い美しい姫を抱いて泣き悲しんでおりました。
素戔嗚尊が訳を尋ねると、この老人は山の神で脚摩乳命(あしなづち)といい、
老母は手名椎(てなづち)という夫婦で、姫は二人の八番目の娘で
奇稲田姫(くしなだひめ)といいました。

この親子の住む里の山奥に八岐大蛇(やまたのおろち)が住みついて、
毎年里におりてきては成長した姫を次々に連れ去って、
遂に一人残った末娘の番になり、この娘も今晩か明晩にも
連れ去られる運命であることを知りました。
素戔嗚尊は非常に哀れみ、大蛇を退治することにしました。

まず、稲田姫を素戔嗚尊の妻にすることを約束し、大蛇退治の作戦を立てました。
第一に強い酒を造り8つの瓶に入れ、戸口には垣根を作り、
その垣根に8つの門を作り、酒の入った瓶を並べました。
いよいよ八岐大蛇が出てきたが、酒が好きな大蛇は酒の匂いに誘われて、
八つの頭を八つの瓶にそれぞれ入れて飲み、遂には酔いつぶれてしまいました。

素戔嗚尊は今が好機とおどりでて、十握剣(とつかのつるぎ)で大蛇の首を斬り落とし、
最後に尾を切り裂いたとき十握剣が刃こぼれをしました。
不思議におもった素戔嗚尊が確かめると、大蛇の尾の先から見事な剣が出て来ました。
素戔嗚尊はこの剣に「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」と名付け
熱田神宮に祀りました。

後に、日本武尊がこの剣で枯れ草をなぎ倒し、
難を逃れたので、「草薙の剣」ともよばれました。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/21

08 魔王退治(まおうたいじ)

手足の爪を抜かれて、高天原から追放された素戔嗚尊(すさのうのみこと)は
自分のわがままを悔い、善い神になろうと諸国を巡って修行を積みました。

この神楽は素戔嗚尊が修行のため諸国を巡ってる内に、
ある所に魔王・魔神が出没して邪魔をするので、生業が出来ず悩み、
苦しんでいる住民を見て魔王・魔神を服従させるなどして、
安住楽土を築いてやるという舞である。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/20

09 五矢(ごや)

戔嗚尊が天照大神に乱暴を働き、高天原を追放され
自らの前非を悔い改め、諸国を巡って修行しているうちのある日,
行けども行けども人家はなく朝から一粒の食べ物も口に入れず、
日暮れとともに空腹と疲れを感じておりました。

尊は今夜も野宿かと重い足を運びました。するとはるか彼方にポツンと
1つの灯りをみつけ、喜んだ尊は重い足を早めました。
そこには2軒の家があり、1軒は豊かな暮らし向きと見られ、
もう一軒は家の中から灯りも見えず貧しい様子にみえました。

豊かな家は「巨旦」といい、貧しい方は「蘇民」という兄弟でした。
尊はまず巨旦の家で一夜の宿を乞いましたが、尊のボロボロの風体を
見た巨旦はにべもなく断り、尊は致し方なく、重い足を蘇民の門口に
移しました。蘇民夫婦は温かく尊を迎い入れ、栗の飯でよければと
食べさせ、夜具も無いのでと栗殻を敷いて尊を休ませてくれました。

尊は、温かい蘇民夫婦のもてなしに非常に感激して、貧しい蘇民夫婦の
ために色々な教えごとをしました。
そのような教えごとを受けた蘇民は年毎に栄え、一方豊かであった巨旦は
年毎に落ち目になり、遂にはその土地を去っていったといわれています。
「情けは人の為ならず」、ということを教えている神楽である。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/19

10 鬼門(きもん)

俗に綱切り舞といわれている神楽です。素戔嗚尊は、
諸国を巡歴する中で目に見える災難は尊の徳を持って打ち祓い、
万民を救ってきましたが、世の中には魔物といわれる類の禍も多くあります。

病門と相対する北東の方角を鬼門といい、
時間では真夜中過ぎの一時から二時頃で、百鬼夜行の時とか、
屋棟も三寸下がる時といわれ、忌み嫌われる方位です。

病門の方位の祓いは「五矢」で、鬼門の方位の禍はこの神楽で打ち祓います。
地舞では最も複雑な手振りの、堂々とした舞です。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/18

11 道祖(どうそ)

導きの神、猿田彦尊の舞です。
猿田彦尊は天孫、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が
日本の国を治めるため降臨された時に、道が四方八方に分かれている、
天八衢(あめのやちまた)に立って、瓊瓊杵尊が迷わず日本の国まで
到達するよう道案内した神です。

その後天鈿女命と結婚し、賽の神として悪疫や災難を塞いだり、
道や港をつくり道祖神として、また人々には道義・道徳・人倫の道を教え、
庚申と崇められました。

地舞の神楽としては最高の舞で、神楽通の見る神楽と言われています。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/17

12 所望分(しょもうわけ)

伊奘諾尊・伊奘冉尊二柱の神は日本の国を永住の地と定め、
いろいろなものを造り育てました。

一年を三百六十日と定め、農耕を行う上で便利にしました。
春を東(青色)として九十日は木の神・天合尊(あめあいのみこと)に、
夏は南(赤)で九十日は火の神・天三下尊(あめのみしものみこと)に、
秋を西(白)にとして九十日は金の神・天八百日尊(あめのやおひのみこと)に、
冬は北(黒)で九十日は水の神・天八下尊(あめのやしものみこと)に
それぞれ司らせることにしました。

暫くはよく守られていたが、「土」(黄色)の神である
八十万魂尊(やそよろずたまのみこと)の守る日が無いので、
土地がどんどん痩せ、作物が稔らなくなりました。
そこで八十万魂尊は私も四季の中に加えてほしいと願いましたが、
叶わず戦いとなりました。そこにあらゆる者の中心霊である
天御中主尊(修験道では大元気神)が現れ、
土の神である八十万魂尊の申し分も尤もだと、四季に加わるよう調停しました。

即ち、一神につき九十日の持分から十八日ずつを分けて七十二日の持分とし、
「土用」は十八日として季節の変わり目に入れ、
一年四土用で七十二日となるように定めました。

これより五行の神達が仲良く一年を治めたので国民の暮らしも
豊かになったと申します。
何事もお互い協力し合えば栄えることを教えています。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/16

13 蛭児(ひるこ)

西宮神社の祭神、蛭児尊の舞です。

伊奘諾尊・伊奘冉尊二柱の神は日本の国を治める神々を生みました。
はじめに天照大神、次に月読尊、次に蛭児尊を生みましたが
(古事記では、一番初めに女神が声をかけて生まれた子が蛭児で海に流し、
子の数には入れないとあります)三歳になっても足が立ちませんでした。
そこで気の毒であるがと、天磐櫲樟船(あめのいわくすふね)に
乗せて海に流してしまいました。海に流された蛭児尊は西宮の主となり、
海の守りと漁の守護神として、日本の海運と漁業の振興に大きい功績を残しました。
富の豊かな恵比寿の神として、今も漁業家や商家の振興を集めている神楽です。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/15

14 笹結(ささむすび)

伊奘諾尊・伊奘冉尊二柱の神は天浮橋(あめのうきはし)から
海に入れた鉾を引き上げると、鉾の先から滴り落ちた潮が固まって
「於能碁呂嶋(おのころしま)」ができました。

二柱の神はそこに住み、さらに淡路島、本州、四国、九州など
八つの島を開拓され、ここに大八州の国すなわち日本の国ができました。
住民も増え春は花、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪という一大楽園となりました。

ところが、どこから流れ住み着いたのか胴は一つで頭は五つもある
五鬼王という者が現れて悪行を続けたため、武の神、田中明神に
頼んでこの五鬼王を退治するという舞です。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)

2015/01/14

15 橋引(はしひき)

「度会の川」といいますから、伊勢の度会川でしょうか。
この川に橋を架けようとしたが、何度やっても失敗しました。
そこで神に願をかけると、「川上に有馬明神の社があり、
その境内に『伊会杉』という見事な杉が三本あり、
その杉を里の乙女に曳かせれば橋が成就する」という夢のお告げがありました。

その乙女を探すと「乙鶴御前(おとづるごぜん)」という姫で、
この姫に頼んでその木を曳いてもらうことになりました。
それは去年の三月、乙鶴御前が伊会杉の下で雨晴らしをしたとき、
一首の和歌をよみました。その和歌が有馬明神のお気に召して
今日の次第となったのでした。

乙鶴御前の手助けで橋が見事に成就するという楽しい舞です。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)