2015/01/07

22 産屋(うぶや)

天尊、彦火火出見尊が海神宮(わたつみや)(龍宮)の娘豊玉姫と結婚して、
姫は胎(みごも)りました。
この御子が男子であれば日本の王となる者なので龍宮で生まず、
本土へきて生むように約束して尊は本土に帰りました。
豊玉姫は産み月となり本土は渡ってきたので、
尊は喜んで九州の海岸に鵜の鳥の羽で屋根を葺き産屋を造りました。
豊玉姫は「私は龍神であり龍宮には龍宮のしきたりがあるのでその作法で生みますから、
産屋の中は決して見ないでください。」
と言って産屋に入りました。

見るなと言われれば見たくなるのが人情で、尊がそっと産屋を覗いて見ると、
姫は龍神蛇体となり中に玉のような男の子が生まれておりました。
尊は、豊玉姫は龍神の化身であったかと驚き、産屋を打ち破り、
皇子を救うという舞です。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)